香取神社(島名) katorijinja
- 祭神
- 産土神
- 系統
- 13.春日神社・香取神社
- 住所
- 〒300-2655 茨城県つくば市島名1902番 Map
- 電話
- 例祭日
- 1月7日
ひとくちメモ
つくばTXの万博記念公園駅の北側に祀られています。 創建は不詳ですが、「谷田部の歴史」や「狛犬の裏面に記された由来記」によると、 神社のある島名地方が開発されたのは今から約千年前にさかのぼると伝えられています。 開拓した人々は利根川から牛久沼を経て移動してきたものと考えられ、島名に居を構えると 利根川の河口近くにある香取、鹿島の二神を産土神(うぶすながみ)として祀り、団結をかため付近を開発していったらしい。 しかし、入居する際に先住民からの抵抗があったらしく、後に六軒党の産土神となった香取神社の祭りにも示されています。 六軒党と称するのは島名郷に入植した六集落の長たちで、その子孫は現在も住んでおり、現在、十軒の末裔が正月七日に祭礼を行っています。 祭礼では神官が祝詞を読み、それが終わると順次に玉串を挙げ、墨で三本足烏三羽と二本足烏三羽を紙に描い紙の的を うつぎと葦で作った弓矢で射います。烏は前住民を意味し、これを平定していくことをかたどったものであるといわれています。 その後、祭礼を行う当家の引き継ぎが行われ、最後に社前につるしてある大鈴を振って祭の儀式は全て終わるというものです。 同神社の神官は、現在は金村別雷神の神官が兼務しています。 また、鹿島神社は島名東坪に移されて、かって同じ地に住んでいた関の台、東坪の人々が 1月21日になるとお祭りをしています。 参道には六軒党の人達がが寄進した燈籠が並んで建てられ、2010年に社殿が新築されています。
境内にはけやきの他にも杉や椿などの大樹が生育し、旺盛に繁茂しており、 特に大きさ、樹勢とも優れた大けやき(二株)は「香取神社の大けやき」として天然記念物に指定されています。
付近はつくばTXの開発が行われ、車線の高架橋が直ぐ近くを走り、新しい道路の建設、住宅地の開発など 付近の様子が大きく変遷を遂げている最中です。