鹿島神社(大形) kashimajinja
ひとくちメモ
筑波山方向に国道125号線を進むと大形地区があります。地区東北方向の鎮守の杜に鎮座しています。 大形地区集会所から田園の中の参道を通っていくと一の鳥居があり、その横に大形児童館があります。 児童館の庭には、思惟観音などの石仏と佛堂が祀られています。
神社境内の由来看板によると、日本武尊東征のおり、飲み水を求めてこの地に立ち寄り、 その時この地の人が尊に随従して甲斐国に至り、神宝をもらいうけて祭ったのが始まりと伝える伝承があります。 伝承が物語る御神体は石で、それを守護するようにして二体の武将神坐像(室町時代作)が本殿内に安置されている。 中世においては小田氏が厚く崇祀していたと、記されています。
本殿は一間社流造、木羽葺で、正面および両側面に扉があること、また脇障子を縁側に設けるなど、外に例がなく、 彫刻装飾が豊富で、特に廻縁下は瑞雲の彫刻で覆われている。 建立は元文2年(1737)に斧始め、延享2年(1745)に成就と棟札にあり、8年間を要している。 昭和52年(1977)に県指定文化財に指定されています。
境内は拝殿裏に石垣が組まれ、本殿と境内社の愛宕神社が鎮座しています。 本殿背後の小山を岩崎山といい、花崗岩が露出し、磐座として信仰された形跡があるそうです。
一の鳥居の横に「大形尋常小学校入口」という石柱があります。参道石段横の道を登り、さらに、 石垣に今では珍しい「二宮尊徳像」があり、その横の細道を通って小学校に登ります。 小学校は、2008年3月閉校になり、「大形小学校創立百周年記念碑」の側に「つくば市総合教育研究所」の名札が掲げられています。